- 大きな鍋にたっぷりのお湯をぐらぐらと沸かします。
- お皿などに一人前のお蕎麦をほぐしておき、沸いた湯の中にぱらぱらっと入れます。
- 箸でかき混ぜてはいけません。但し、お蕎麦が底に固まってしまう場合がありますので、菜箸で蕎麦を浮かせるようにしてください。
- お蕎麦を入れると一度沸騰が止まり、鍋の周りからぶくぶくと再沸騰してきます。再沸騰してから20~30秒(蕎麦の太さによる)、火を細めお蕎麦を笊ですくいます。細かな切れ端もきれいにすくってください。
- 茹でる時のコツは、ガスの火を鍋の中央からあてるのでなく、片すみからあてるようにすると沸騰したお湯のなかでお蕎麦が回転し、むらなく茹でる事が出来ます。くれぐれも、ご家庭では一人前ずつ茹でてください。
- 茹でた蕎麦を洗いますが、事前に大きめのボールを二つ用意します。一つは半分水道の水を入れた洗い用、もう一つはたっぷりの水に氷を浮かべた冷やし用です。
- お蕎麦を茹でた時に付いたぬめりを良く取ることが、美味しく食べるコツですが、饂飩のように手もみして洗わないで、指先でさらさらと洗い、笊に取り、また水を替えてさらさらと、3回繰返したら、用意したもう一つの氷を浮かべたボールに笊ごと入れて冷やします。
- 良く冷やしてください。今度は水を切って盛り付けです。100%小麦粉のラーメンと違って、この手打ち蕎麦は二割の中力粉で八割の蕎麦粉をつないでいますので、行列の出来るラーメン屋さんの天空切りのまねはしないでそっと上げてください。
- そのまま器の笊に盛り付けるのでなく、一度水を良く切る為に、別の笊に一掴みずつ盛っていきます。そうしたら今度は器の笊に一口ずつ、全体に食べやすいように盛り付けてください。さあ、出来上がりです。
美味しく食べるコツ
- 最初は何もつけず、蕎麦だけ一つまみして、ツルツルッと召し上がってください。如何ですか、お蕎麦を感じましたか。
- 次に猪口から蕎麦汁を口に含んでテイスティング。
- 薬味のネギは汁に入れずに、合いの手にネギだけで味わってみてください。
- ワサビは昔から蕎麦の毒消しとして使われてきました。江戸っ子は七味がお好みのようでした。蕎麦湯を最後まで楽しむのでしたら一味唐辛子がおすすめです。猪口の底に残った一味を蕎麦湯と一緒に飲み干すと、ピリッと最後を〆てくれます。
- 田舎者が粋をきどって落語のオチになってもしょうがありません。自分流に、野暮にならず、乙に召し上がりください。
- 濃い蕎麦湯がお好きな方は、茹でた上澄みをそっと流し、底だけを残せば濃厚な蕎麦湯を楽しめます。